このレビューはネタバレを含みます
〇エドワード・ノートン監督2作目。彼の主演作って久しぶりに観た気がする。もう50歳なのに、演じているのは20年前と同じような感じという不思議な感覚。
〇冒頭に伏線を適度にばらまいて、後で適度に回収していく感じ。冒頭の情報開示が少ないのは意図的だが、後で説明的にセリフで語られると結構しんどい。字幕の情報量がとにかく多い。分かった上で2度目見ると印象変わるかもしれない。
〇ボスのブルース・ウィリスが冒頭で殺され、孤児として引き取られ世話になったエドワード・ノートンが…という流れは良いが、その二人の関係が後でセリフで説明されるだけではなかなか感情移入しにくい。
〇テレビでトランプ大統領の物真似をしているアレック・ボールドウィンがキャスティングされているのだから、大枠としては捉えやすい映画。チックの主人公が普段は心に留めているものを吐き出すように言う感じは意図としては伝わった。
〇50年代が舞台で、往年のノワールを彷彿とされる感じも良い。特に音楽が良かった。また彼の次回作があれば観てみたい。