ToshiyaYokota

永遠の門 ゴッホの見た未来のToshiyaYokotaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

〇想像以上に文芸作品。映像で見せる場面も多々あり、眠気に襲われた人が多いのも頷けるが、私は最後まで楽しめた。

〇全く新しいこともないが、映像的に色々挑戦している。終盤にかけて、ゴッホの視点は下半分がボケて見える。もう彼が天国に近いことを暗示していたのか。極端に寄りで撮ったり、ハンディカメラで揺らしたり。細かい部分で彼の神経質な部分は見事に表現されていたように感じる。

〇ウィレム・デフォーが両手を広げる場面がポスターでも使われているが、それはほかの映画まで連想してしまう…。もう60を超えているウィレム・デフォーが37歳で亡くなったゴッホを演じる。でも彼の有名な自画像からウィレム・デフォーで全く違和感なし。演技も素晴らしかった。

〇会話シーンも印象的なものが多かった。序盤のシェイクスピアの話や終盤の牧師とのキリストの話など聞きごたえ十分。万人に勧められる映画ではないかもしれないが、映画館で体験できたのは良かった。
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