このレビューはネタバレを含みます
〇イーストウッドの新作を今なお当たり前のように毎年観られることに感謝しつつ、公開初日に鑑賞。
〇早撮りで有名なイーストウッド。今作も決して100点満点の大傑作というような作品でこそないが、常に心に残る作品を毎年のように作り続けるその姿勢には本当に勇気をもらえる。
〇「法の執行者」に常に憧れつつ、その地位には常にいられないながらも、その責任感を他者から見てその範囲を逸脱する形でしか果たすことができなかった主人公。その対比があの女性記者だった訳だが。映画では少ししか若い頃の主人公は描かれないが、おそらく小さい頃から憧れはあったのだろう。家族の話は細かく出てこないが、父親がおらず、母親を守る存在でもあった主人公の境遇は容易に想像できる。
〇女性記者の描き方があまりにも単純すぎるかとも思ったが、主人公との対比ではあれくらいシンプルで良かったのかも。あの態度の変わり様はメディアそのものを表していたのかな。
〇助演のサム・ロックウェルやキャシー・ベイツはさすがの存在感。