大統領暗殺事件の23分間の顛末を、そこに関わった8人の視点から描く。
中継テレビのディレクター、SP、地元の刑事、旅行者、大統領、暗殺者、SPの同僚、黒幕……
視点が移って繰り返される度に出てくる新情報、浮かび上がっていく事件の真相とラスト。
すげー面白かった。
同じ場所・時間にいても別の人から見ると状況が異なっている、こういう構造の作品好きかもしれない。
切り替わる時の引きも上手いし、どんどん謎を生みながら伏線も回収していく気持ちの良さ!
中盤にはちょっとしたどんでん返しもあったりして、夢中になって90分あっという間だった。
感想としては、とても硬派な作品だなと。
本当にその事件の23分間しか映さず、エピローグ的なものが最後に唯一あるがそれもナレーションでさらっと入るだけ。
回想も一切ないのでテロリストの動機なども微かにほのめかされるだけ。
それぞれの行動が絡み合っていくのもそこまでドラマチックでもなく(最後は除く)。
人によってはそれらが物足りなく感じるかもしれないが、個人的にはむしろ好きでした。
直接関係してない一番の部外者(一般人)の必死の行動が意図せずに転じてなにか大きなものを救うってやっぱり熱い。
以下、覚え書き
・敏腕女性ディレクター
・カメラマン、デモ隊なんか撮らないで
・泣きながら現場リポート
・爆発
・巻き戻し
・城
・半年前に大統領の狙撃を身代わりで被弾したSPの復帰
・扇風機カーテン
・撮影する黒人
・狙撃後駆け出す男
・投げ込まれた爆弾
・スモーカー大佐
・待てぇ〜ルパ〜ン
・ガード下で待つ
・俺がここに来るなんて思わなかっただろ
・君は俺たちの誇りだ
・読まれていた作戦
・カメラに映り込んだ裏切り者
・スゴすぎるテロリスト
・スゴすぎる携帯電話
・首脳会談
・拉致
・救急車
・カーチェイス
・道路の真ん中に立つ少女
・人間としての最後の良心
・書き出して思ったけど緻密すぎ
・テロや復讐へのメッセージ