あれだけ話題になってたのに当時観てなくて今更観たけどさすがに良かった。
タイトル的に失恋ものなのかと思ったけど、終わり方がお別れだっただけで、別にこれ途中で終わってたらただのハッピーエンドになってたなというか。
それくらい爽やかな恋愛映画だった。
本が好きでマニアックな趣味もあってサブカル気質な2人が終電を逃して出会ってから意気投合してとんとん拍子で付き合って、
夢を追いかける麦(菅田将暉)と就活で苦しむ絹(有村架純)は2人暮らししてフリーターしていく道を選んで幸せ絶頂に至るも、
麦は2人の将来のために夢を諦めてやりたくない仕事をして忙しくなってサブカルからも離れて絹と価値観が合わなくなって、、という流れ。
展開も演出もドラマチックじゃなくて、地に足がついた誰にでもある物語っていうのが共感を得たんだと思う。こんなズレで終わる恋愛は多いだろう。というか理由は違えど、終わり方って大体こうなんじゃないか？
リアルが故に自分の場合と照らし合わせてしまって、当たり前だけど感覚も境遇も違いすぎて「いやもっとこうしろよ」とかめっちゃ思ってしまった。それくらい入り込めた。
共通の趣味で意気投合する恋愛も、やりたくない仕事に就くのも、夢を追ってフリーターになるのも、すれ違いに寂しさを覚えることも経験してない。主人公たちと違いすぎたなぁ。
これ系はいかに自分の感覚とリンクするかでハマり度がめちゃ変わるけど、その意味ではハマらなかった割にちゃんと入り込めたから説得力があったんだろう。
この系列だと『ちょっと思い出しただけ』の方が刺さった。過去の恋愛を引きずる方が自分の経験にリンクするから。
だからスコアなんて誤差で、一定の水準の評価を超えてる場合は好みだよなあと改めて。
社会に出てシャキッとする前は山崎賢人みたいだったのに、社会に染まってからは菅田将暉になってたなー
