ゴン吉

ガメラ2 レギオン襲来のゴン吉のレビュー・感想・評価

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
4.0
怪獣映画「平成ガメラ」3部作の第2作目。
前作に引き続き金子修介が監督、樋口真嗣が特技監督を務める。
水野美紀、永島敏行、石橋保、藤谷文子らが共演。 

北海道に流星が降り注ぎ、そのうちのひとつが恵庭岳付近に落下する。
陸上自衛隊が捜索するが落ちたはずの隕石は見つからない。
支笏湖上空にオーロラが出現し、磁場の発生により通信機能障害が起きる。
そして5日後、札幌すすきのに巨大な植物のような草体と無数の異生物レギオンが出現する。
そこに三陸沖で出現したガメラが飛翔し、口から火球を放ち、草体を吹き飛ばして飛び去っていく。
その後、対馬海峡上空にレギオンの飛翔体が現れ、航空自衛隊のF15戦闘機がミサイルで撃破するが、今度は仙台に巨大な草体が現れる。
ガメラが再び飛来するが、巨大レギオンが出現して近郊の陸上自衛隊・霞目飛行場でバトルを繰り広げる。
ガメラは傷つきながらも草体まで辿り着き火球を放つが、草体は大爆発して仙台は消滅し、巻き添えになったガメラも動かなくなってしまう……

当時としては最先端のCGを取り入れたことで注目されたが、基本は手作りのミニチュアによる特撮がメインで時代を感じさせる。
また当時は戦車や戦闘機、護衛艦は模型を使って花火のような砲撃で攻撃する稚拙な特撮映像が主流だった時代に、自衛隊の全面協力により、本物の陸上自衛隊の74式戦車や90式戦車、航空自衛隊のF15戦闘機やF1戦闘機、CH-47J大型輸送ヘリ、海上自衛隊の護衛艦うみぎりが参加して大活躍。
終盤では、ガメラは血だらけになり、さらには爆発に巻き込まれて活動を停止するも、人々の願いを受けて放つ渾身のウルティメイト・プラズマが熱いです。
果たしてガメラは人間の味方なのか?それとも敵なのか?
「それじゃ もし人間が生態系の破壊を続けたら?」
「ガメラの敵にはなりたくないよね」 

2023.1 TOKYO MX TVで鑑賞  
第17回日本SF大賞を受賞(1996年)
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