カイル

ヤング≒アダルトのカイルのレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
3.6
大人になり切れない、過去の栄光にしがみついている、負け犬のメイビスをシャーリーズ・セロンが演じている。
嫌な女と思いきや、実は結構いいやつなんじゃないかとかいいところあるんじゃないだろうかって期待しながら見ていた。が最後まで彼女の印象はぶれることなく変わることなく終わった。だけど不思議とそんなメイビスを嫌いになれない。
故郷に帰ることになって何が待ち受けているのか。きっとメイビスを成長させる何かが待っていると思ったけど、それも見事期待を裏切られた。
最後に彼女が行き着いた答えは・・・・えっそっち?!なるほど~
でもいい。それでいい。
自分にないものじゃなくて持っているものに目を向けようよって言っている気がした。

マットに関しては、あれほどの過去を持ちながらよくまっとうに成長したなあと思った。高校時代に障害が残るほどの壮絶ないじめにあうなんてどう考えても普通じゃない・・・いじめたやつらはいったいどうなったんだろう。

皮肉にも、べス(メイビスの元カレの妻)のママさんバンドが演奏していたTeenage Fanclubの「The Concept」 は、メイビスが車の中で繰り返し歌っていた曲だった。
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