Otun

ロスト・イン・トランスレーションのOtunのレビュー・感想・評価

4.1
少し前にレビューした『シング・ストリート』もそうでした。
なんの変哲もない物語を、独自の切り口で傑作として物語れる監督は本物だと思う。後にまで名を遺す監督だと思う。

この映画『ロストイントランスレーション』も、あらすじは言えば凡庸。

旬を過ぎたアメリカの大物中年俳優が仕事で東京に来てホテル滞在。
旦那の仕事に付き添って東京に来たが、多忙な旦那にほったらかされ、ホテルで暇そうにしているアメリカ人の妻。
この二人がパークハイアットのバーで出逢い、そして滞在している間なんとなく共に過ごす。

互いに惹かれてるのに、大人な距離感なのがとっても心地いい。
これは、恐らく大人な金持ちの距離感ですね。
そこいらの貧乏人にはとてもじゃないが真似できんぞ!!⬅もちろんワタクシ含む。

とても慎ましい、年齢の離れた二人が愛らしく、焦らされ、また憧れつつ、ラストまで観てしまう。



七光りだけでない、
父とは又違う天才ソフィアコッポラ監督の産声でしょう。
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