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シャーロットのおくりもののRyuのレビュー・感想・評価

シャーロットのおくりもの(2006年製作の映画)
3.8
1952年に出版された児童文学作品が原作。子豚のウィルバーと蜘蛛のシャーロットの友情の物語。
このシャーロットとにかく賢くて強くて素敵。気味が悪くて皆から嫌われている中でウィルバーが純粋無垢な心で接してきてくれたことにより絆が育まれていくのですが、このウィルバーの無垢さも観てて気持ちがいいし、心が洗われます。そして、シャーロットがホントに素晴らしい性格の持ち主でこれも観ていて優しい気持ちになれました。しかし、こんなに頑張るシャーロットですが、人間には全く認知もされないのが、仕方ないですが、ちょっと寂しさを感じました。そんな現実の辛い部分も深く理解しているシャーロット。ハエを頂く時も感謝を忘れず、人間が食べるために家畜を育てていることも生き物が生きていくためには致し方ないと思える。なんてオトナなんだ と感心します。そんな考えを持っていながらもウィルバーのことを助けようと奮闘する。周りが冷たい態度をとる中でただ一人、温かく接してきてくれたウィルバー。周りから見れば些細なことかもしれませんが、それだけでこんなにも頑張れるんですね。そしてシャーロットを演じたジュリア・ロバーツ。彼女の声と相まってシャーロットにとても母性を感じました。オープニングとエンディングの水彩画アニメーションも可愛らしくてよかったです。二匹の美しい友情に心温まる作品でした。
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