PANDADA

東京ゴッドファーザーズのPANDADAのレビュー・感想・評価

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
4.0
「三人の名付け親(1949年公開、ジョン・フォード監督)」のオマージュ作品。

東京でホームレスをしている3人、家族をなくした中年男性ギン、オカマのハナ、家出少女のミユキ。クリスマスの夜に捨て子の赤ん坊を拾った事から始まる奇跡の連続ドタバタ劇。

さすがの今敏監督。リアルな造形と動きはジャパニメーションのレベルの高さを魅せてくれます。

キャストも良いですね。
江守徹や岡本綾等、本職の声優さんではない方達が声を当ててますが、非常に上手です。
特にハナちゃん役の梅垣義明が最高!
おっさんかつドラァグクイーンの役どころを天下一品のリアリティで演じ、しかも、十八番の「ろくでなし」も披露してくれてます。本当に最高です(笑)!

絶え間ないドタバタ劇の中に、家族愛を感じさせる様々な小さなエピソードを混ぜ込んで、綺麗に締めくくるストーリーは完璧。クリスマスのピッタリの脚本です。

やはり今敏監督はお見事ですね。ハズレがない。新作が観れない事が残念でなりません。

できることなら、実写化を観てみたい名作。
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