がんちゃん

バーレスクのがんちゃんのレビュー・感想・評価

バーレスク(2010年製作の映画)
3.5
チラッと見せて
チラッと隠して
バーレスクへようこそ

夢を追って上京した主人公が色々あって成長していく、という本っ当にありがちなストーリーなのだが、クリスティーナ・アギレラの圧倒的な歌唱力は誰もが認めざるを得ない。思わずライブシーンだけ2回観てしまった。

お客さん期待してない→チビでやせの田舎娘からは想像もできないような迫力ある歌声がフロアに突然響き渡る→帰ろうとしていたお客が戻ってくる
…こういうネタ、マンガとかではよく見るが、しかしこれを映像で再現することのいかに難しいことか。

要するに「マンガみたいにすごい人」をキャスティングしなければならないが、トップミュージシャンはわざわざ畑違いの映画なんぞに出たりはしないのだ。

アギレラ嬢が出演した経緯は知らないが、あのブリちゃんを抑えてグラミー最優秀新人賞を取った方である。そんな人をキャスティングできた時点でこの作品は成功なのだ。
(興行成績は振るわなかったようだが…)

「バーレスク」という文化についてシェールが歌で説明する前半のシーンは手際が良く、かのディズニーを彷彿とさせる。
(単に店の名前じゃないのでご注意を。詳しくはググれ)

「バーレスクの女王」ことディタ・フォン・ティースの元旦那マリリン・マンソンの『Beautiful People』がカバーされていたのはニヤリとするポイント。
10年前にライブを観に行ったが、マンソン様はダンサーの尻にマイクをねじ込んで歌っておりました笑
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