がんちゃん

エンド・オブ・ステイツのがんちゃんのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)
3.0
「かつて二度に渡りアメリカ大統領の命を救った最強SPマイク・バニングに大統領暗殺の容疑がかけられる」

…はぁ?

上腕に愛国心をギッチリ詰めたスパルタの筋肉ダルマがアメリカを裏切る訳なかろうが!

しかし、この無理があり過ぎる設定をすんなり受け入れて微塵も疑わない同僚たち。

さてはお前ら、過去作みてないな?

シリーズの魅力は逆境に立ち向かう主人公の行動力にある。序盤の容赦ない大殺戮で絶望的な状況を作り出すのがお約束。

本作もその流れを踏襲してはいるものの、急にスケールダウンした印象。
(3作目にして予算が削られることなんてあるのか?)

テロリスト側も無能揃い。
あのマイク・バニングをよりによって「後部座席に3人密着スタイル」で拉致するかね?

皆さんも車で護送される機会があればそれは「フリ」ですからね!
まず右のやつに肘鉄を食らわせて銃を奪い、座席越しに運転手を撃ちましょう。この辺はジェイソン・ステイサムが得意です。

中盤は「逃亡者」よろしく地味な追跡劇が繰り広げられる。
途中で主人公に協力する老人も「ランボーラストブラッド」とネタかぶりまくってるし…。

しかし、ラスト30分はようやくシークレットサービスという職業を生かしたSPバトルを堪能できる。
守りながら戦う、という制約が面白い。

「今から移動します!味方が倒れても立ち止まらないで!」
byマイク・バニング

↑人生で一度は言いたいセリフ52位。
このセリフにシリーズの魅力が詰まっている。
本作でも多くの職員が大統領=国家の盾となり勇敢に散っていく。

サバゲーでも「大統領戦」というルールがあってですね。初対面の人とも一体感が生まれるのでおすすめ。
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