えいがうるふ

地獄の警備員のえいがうるふのネタバレレビュー・内容・結末

地獄の警備員(1992年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ全編が舞台となるオフィスビル内のシーンなのだが、これが笑っちゃうぐらい昼夜を問わずやたらと薄暗い。時代を先取り常時全館節電モードの環境に優しい会社なのだろうか? もはやお馴染みの癖つよつよ清ライティングはこの頃から健在。というか他でバランスを取る技術が追いついていない分、余計にヤバい仕上がり。最初からそこらじゅう化け物が潜んでいそうな物陰だらけで、遊園地のお化け屋敷のようにチープで分かりやすい「どうだ不気味だろ〜怖いだろ〜」演出が面白くてずっとゲラゲラ笑いながら観ていた。

そして何が怖いって視界に入るだけで本能的に恐怖を感じる敵の巨大さである。言葉の通じないデカくて凶暴なモンスターに理不尽に狩られ、狭い什器に身を潜め屋内を必死で逃げ惑うこの感じ、どこかで観たような・・・あ、ジュラシックパークだ!
T.rex並みの威圧感&パワーとヴェロキラプトル並みの執拗さを兼ね備え、問答無用に襲ってくる松重豊・・・そりゃ恐竜以上に怖い。