きゃんちょめ

ヴェニスの商人のきゃんちょめのレビュー・感想・評価

ヴェニスの商人(2004年製作の映画)
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シェイクスピア(1564-1616)の喜劇『ヴェニスの商人 The Merchant of Venice』で、本来金が必要なのは、ヴェニスの商人であるアントーニオの友人の、バサーニオである。バサーニオは富豪の娘ポーシャと結婚するための準備資金を必要としていた。バサーニオはアントーニオに相談するが、アントーニオは商船の積荷が届かないとバサーニオに金を貸すことはできなかった。そこで、アントーニオは、高利貸しのユダヤ人シャイロックから必要な金を借りることにする。高利貸しであることをアントーニオから非難されていたシャイロックは、アントーニオに、「もし借金を返せなかった場合には身体を傷つける」という内容の証文を準備するように伝え、商船の積荷が届けば簡単に金を返せるつもりでいたアントーニオはシャイロックのいう通りに証文を準備する。しかし、アントーニオの商船は難破してしまう。証文には次のように書かれていた。「期限までに決められた場所で条件通りに言われた金額を返すことができなければ、ちょうど肉一ポンドを与えるIf you repay me not on such a day, In such a place, such sum or sums as are expressed in the condition, let the forfeit be nominated for an equal pound of your fair flesh.」。しかし、物語の終盤、裁判官に扮したポーシャは、慈悲の心を見せなかったシャイロックに以下のようなことをいう。「シャイロックはアントーニオの肉ちょうど1ポンド以外のものを受け取ることは許されない。ところで、アントーニオの肉1ポンドを シャイロックが切り取ることは、シャイロックがアントーニオの肉以外のものであるアントーニオの血も受け取ることを意味する。それゆえ、シャイロックがアントーニオから肉1ポンドを切り取ることは許されない。」
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