どーもキューブ

悪漢探偵のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

悪漢探偵(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

サミュエルホイの悪い探偵バディムービー



1982年作品
製作シネマシティ、カールマック、ディーンセキ
脚本プロダクションデザイナー、レイモンドウォン
監督エリックツァン



棚から1枚。
ツイン・ユニバーサルDVD1000円仕入れ香港映画シリーズ。

確か「土曜ゴールデン劇場」枠で見た感じ。
子供の時だから忘れたけど、面白かった印象。

「ミスターブー」シリーズのサミュエルホイ出演。
探偵物みたいな感じ、隣に丸坊主の男いた印象。

日本で
この作品を真面目に見て
感想を書く事に
どーでもいー使命感をもちながらも
ツインDVD鑑賞しました。


いやあ一見サミュエルホイの007になりたい映画。いやむしろサミュエルホイが007気取りに見えて大泥棒映画。
それにB級要素と
ほぼ無駄なアクションと
ほぼ後付に近い俳優ギャグ満載と
変なとこ決めてくる絵のサイズ。
大袈裟さを盛り込んだバディムービーであった。

誠に平和で
変な読みや伏線なんか蹴散らして
頭空っぽでみれる作品だった。

調べれば、本作、チャウ・シンチー「少林サッカー」まで最高興行収入記録を叩き出した作品として大人気作品であった事にびっくりした。

やたら「バーイ!バイバーイ!」とさり際に軟派な挨拶を繰り出すサミュエルホイ

カールマック演ずるアメリカ仕込の警部アルパート。
彼につく女性デカが、可愛い顔して大股おっぴろげで迫るシルヴィアチャン。キュートな顔だちの超ツンデレ演技をぜひ!調べるとシルヴィアチャンは、いまだ活躍中で監督業に挑戦していてこれまたびっくり!

まあ本作監督のエリックツァンも思いっきり俳優から監督に転身した一人。
エリックツァンは、私の中ではジャッキー日本進出映画「大福星」での小柄でいじめられキャラが抜けません。さながら爆笑問題田中を太らせたかのようなイメージ(伝わらねえ!こんなん思ってんの日本で俺だけだあ…)

エリックツァンは、他「インファナル・アフェア」シリーズで渋い役を決め、ジャッキー後期の「ポリスストーリーレジェンド」でがっつり共演していて嬉しかった思いを劇場確認した次第。

物語は、
とある盗みをサミュエルホイが行い、そこからカールマック率いる面白警察コンビが大ボスと対決するアクションコメディ。

007といってもねかなりちゃっちい道具でビルとビルをロープでわたったり

アクションと言っても
2階からバイクでバーンとか(台湾からスタントマンを派遣、かなりの難易度だったそう、特典コメントより)
無駄な車衝突、ひっくり返り多数

列車アクションがなぜかトロッコ
サミュエルホイのなぜか綱渡りとかとか無駄なサービス精神満載。

本作のこだわりは、吊し上げ(笑)
ディーンセキの無駄な宙吊り
カールマックのバットくるくる尋問(笑)

サミュエル、カールの無駄な首括り
とかとかとか
を見逃すな!!

特典コメントの脚本家レイモンドウォンの言葉が貴重で、この「シネマシティ」という会社が多くの監督を生み出したようで、規制に縛られず、みんなの意見を取り入れ作っていた様子。

まあそのおかげでかなりの山盛りなんだけど。ある意味収集漫画的強引さで終息


あと客演で次作監督するツイハークが舞台監督で結構出てくる、必見!
ツイハークもエリックツァンと二人主演で「最後勝利」(原題)という作品があったけど見てみたい!!

ラストなんてこれ以上ないくらい
くだらないストップモーションでなかなかの多幸感がある(馬○すぎてハッピーみたいな)
けど冒頭のクレジットからのサミュエルの歌の呑気な音楽の感じは、誠に素晴らしいオリジナリティ!
それはラストまできっちり決めてくるんでそこはすげえ!

けど比べるとサモハンキンポー監督作品にも感じるんだけど、同様の底抜けの明るさは、映画から感じる。

日本人には決して出せない
アメリカ人にもねーよなあという
香港気質が本作からあらためて感じれるよなあとしみじみ思いましたね。

貴重な
忘れかけた
ネアカな馬鹿さ加減ともうしましょうかね。



さて
サミュエルホイの悪い探偵バディムービー
香港映画ファン
コメディファンは
ぜひ!

追伸
次回予定ツイハーク監督サミュエルホイ、カールマック主演「皇帝密使」だす。

中古屋に絶対廃盤の「悪漢探偵2」と「悪漢探偵V」があるんだが買おうか悩み中。

蛇足一言
いやあこんな作品が毎月やら一ヶ月一回上映されていた80年代って
すげえくねえ?
って改めて時代も感じましたね。
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