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パレルモ・シューティングのotomのレビュー・感想・評価

パレルモ・シューティング(2008年製作の映画)
3.9
いつものヴェンダースを期待すると裏切られる...個人的には良い意味で。全体としては、何だか鬱々としていて、おまけにデニス•ホッパー絡みの死のイメージはかなりアニメっぽいのではあるが、嫌いではない。ヴェンダースがこんなのも撮れるのかと云った具合。何よりもヨーロッパっぽさが強く、何か新鮮な気がする。そして、いささか老害の気は感じなくもないが、ヴェンダースのフィルム愛がひしひしと伝わってくる。存命中のルー•リードが亡霊っぽい感じでの出演で少々引いたが、なかなかの良作。サントラも素晴らしい。
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