プレコップ

黒い画集 あるサラリーマンの証言のプレコップのレビュー・感想・評価

4.8
予想のつかない展開に突き動かされる日本映画の名作

冒頭から丁寧なナレーションが入る。内容は主人公石野の自己紹介だが、予告編では「ご覧のあなたたちと同じような〜」と、決してひとごとではない、誰にでも起こりうる話であると示唆している。

状況説明を証言をまとめる形式にしたり、感情の揺れ動きを石野にフォーカスしてスマートに表現する演出はグッと映画に引き込んでいく力を持っている。
また、登場人物たちの行動心理もかなりリアルなものなので、感情移入がしやすく、1時間半程度の映画でかなりの起伏を持たせている。

個人的にはキネ旬カンニングして観てない映画のあらすじ言うところ好き

そして、冒頭とラストの俯瞰シーンはリンクしており、結局は誰しも小市民=アリの行列の中の一匹であるのだと伝えている。
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