まーしー

ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)のまーしーのレビュー・感想・評価

2.5
映画シリーズ第23作。
人間とロボットが共存する世界を舞台に、ロボット改造計画を進める王女にドラえもんたちが立ち向かう——。

発達した知能や感情を持つロボットが登場する本作。
ロボットの登場は、映画シリーズ第7作『鉄人兵団』などとも重なるが、本作のロボットは人間と友好的。人間と協力し合う関係を築いている。

そのようなロボットから感情を取り除こうとする王女ジャンヌ。モチーフは、15世紀に活躍したフランスのジャンヌ・ダルク。
王女ジャンヌに立ち向かうのが、ドラえもんたちと少年型ロボットのポコ。
人間vsロボットではなく、人間・ロボットvs人間という構図が新しい。
ドラえもんもネコ型ロボットということで、身に危険が迫る。ドラえもんと大型コングとの対決は、笑いありスリルありだった。

ただ、個人的にはこのバトルが最大のハイライトだった。
約80分の作品時間が示す通り、全体的にあっさりした印象。
王女ジャンヌの感情の揺れ動きなどドラマ要素も盛り込まれているが、あまり深みを感じなかった。
「ロボットとの共存」という先見性のあるテーマだっただけに、惜しさも感じた。