これ、原作オスカー・ワイルド、って言わないほうがよかったのでは?原作というより原案ですよね。
内容は似ているようで異質なものになっていて、原作の風刺性が失われていて結構だるい。
ワイルドもお墓の中で苦笑していると思います。
版権切れてるんだから、わざわざ原作だと言及しないで、洒落たセリフだけ拝借して登場人物にここぞというところだけ言わせたらよりかっこよかったのでは?
黙ってパクる方が原作者に敬意を示していることになることもあるのかもなあ、とこの映画を見て思ったりしました。
役者さんたちは皆好演で美術も良かったけど、コンセプトが原作とは30度ぐらいずれていて、観客動員のために原作をどう改編したかの計算が悪い意味で透けて見えるリメイクでした。
(日本初公開時劇場鑑賞)