脳性小児麻痺により、重度の障害を抱えるクリスティ・ブラウン。
彼はわずかに動かせる左足で絵と小説を書く。
実話を基にした映画。
クリスティを演じた
ダニエル・デイ＝ルイスが凄すぎる。
私には、クリスティと同じ小児麻痺を抱える大学時代からの友人がいるけど…
筋肉の収縮・声の響き、きっと私が言語化できない全体の雰囲気も合わせて、ダニエルは完璧に主演を務めあげた。本当に凄い。
大学からの付き合いだけど、アイツが嫌な思いをしているトコも沢山見てきたし、
その積み重ねなのかな？
多少引っ込み思案な性格も知ってる。
「そっちじゃないです」と言い出せずに、知らんオッサンが家とは逆方向に車イスを押していった話もあったなあ笑
だからクリスティが知らない人には見えなくて…。
彼が傷付くシーンでは本気で腹が立った。
彼が好意を寄せた女性、あの人は悪人なんかじゃない。それは分かってる。
だけど彼からの好意に気付いていませんでした、
っていうあの顔。
彼の友人として、凄く腹が立った。
彼みたいな人は今までの積み重ねがあるから、
好意を持つと思われてもいなかったという事実は、自分の身体のせいだと思っても仕方ないことだ。それは単にフラれるよりも辛いことだ。
アイツが、誰かを好きになることすら制限されるって言ってた事を覚えている。
【それが酷い事だと考えもしなかった】
それこそが最も酷い事なのに。
彼本人は「よう言わん」と思うはずだから、
お節介ながら友人として言わせてもらう。
もうちょっと本気で寄り添ってあげてよ。
