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スパイ・ゲームの3104Arataのレビュー・感想・評価

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)
3.0
【時の流れを感じるスパイ映画】
・2001年のスパイ映画。約20年後の2019年に久しぶりに鑑賞。

・当時は、ブラピ×ロバート・レッドフォード×トニースコット監督の掛け算にワクワクして映画館に行った記憶がります。

・それから20年。時の流れを感じました。今現在のスパイ映画などは、電話も盗聴、情報は全てデータ、どこにいてもカメラで見つかる、そんな絶体絶命な危機的状況が当たり前になっていますね。ですが、当時は電話は盗聴されずにできる、機密情報はほとんどが紙、カメラで見つかることなく動くことが可能。なので、そこを比較してしまうとどうしても今に見劣ってしまいがちになってしまいますね。これが50年後にみたら、「当時は」という感覚で見れるのかもしれませんが、微妙な20年だとどうしても比較してしまって、50年以上前の戦争映画をみているような時空を超えて共感できる、という感覚に陥れませんでした。なので、レッドフォードさんが巧みに動き回る部分については、当時のような面白みを感じることができませんでした。それでも、ブラピが捕まるまでの回想物語(ブラピの出演部分はこれがほぼ中心です)などは普通に面白く観れます。

・とはいえ、なぜブラピが一人で潜入ミッションを行ったのか、が最後に解き明かされていくサスペンス要素のある流れはきちんと面白みがあります。

・この映画は、アクション的要素やテクノロジーを利用したスパイ感を期待してみると若干の期待外れ感も否めませんが、ブラピ×レッドフォードさんのかけあわせや心理的な駆け引き、が主として楽しむと面白いと思います。
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