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マリアンヌの3104Arataのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
3.6
<22年09月>
【切なすぎる結末。涙なしには観られない(子を持つ親なら特に)】
・2016年公開のアメリカのロマンティック・スリラー映画。
・映画[バック・トゥ・ザ・フューチャー]の監督「ロバート・ゼメキス」さんがメガホンを取られた作品です。
・第2次世界大戦中の1942年、工作員のマックス(ブラピさん)は、カサブランカにてフランス軍レジスタンスのマリアンヌと夫婦を装ってドイツ大使の暗殺任務を遂行する。任務中に恋をした二人。やがてマックスはマリアンヌをイギリスに呼び、本当の夫婦となり子を授かる。子供が間れて間もなく、軍はマリアンヌにスパイ容疑をかけ、それを暴く協力をマックスに行う。マリアンヌがスパイなど信じられないマックス。彼女がスパイでないことを証明するために動き回るマックスだが・・・ という大枠ストーリー。

[お勧めのポイント]
・工作員マックス、レジスタンスのマリアンヌの鮮やな任務遂行能力がカッコよい
・美しい夫婦と幸せな家族像が魅力的
・切なすぎる結末。(子を持つ親なら特に)涙なしには観られない
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【工作員マックス、レジスタンスのマリアンヌの鮮やな任務遂行能力がカッコよい】
・暗殺任務を遂行するまでに夫婦を装う二人。多少疑われても、鮮やかに切り抜けるさまがカッコよすぎます。
・「(学者なら)化学式を書いてほしい」と突然ドイツの将校に質問されたとき、マックスがかつて尋問されたドイツ兵を暗殺するとき、「カサブランカでは男は屋上で寝るもの」を徹底する夫婦の姿、その一つ一つが鮮やかに違和感なく任務として遂行されていく。ちょっとしたヒヤリもありながら、テンポよく任務遂行に向かっていく様は圧巻でした。

【美しい夫婦と幸せな家族像が魅力的】
・無事マックスとマリアンヌが結ばれ、子供が生まれ、幸せ過ぎる時間を過ごす3人を観ているだけで心地よい。
・起承転結の「承」が穏やかで、それでもダレずに観れる作り。安定感の凄い映画です。

【悲しすぎる結末。(子を持つ親なら特に)涙なしには観られない】
・起承転結の「転」以降が目が離せません。観客はマックスと同じ視点で鑑賞します。つまり、マリアンヌはスパイなんかじゃない。でもどこかで、スパイかもしれない、と疑ってしまっている深層心理。この共感が凄いです。
・その上で、行き着く結末。
・序盤では全く分からなかった「マリアンヌ」というタイトルの意図。それが一気に波のように心に押し寄せてきます。
・今となっては「子供がいない状況の自分が観ていたらどんな反応だっただろう・・・」はわかりませんが、少なくとも子供がいるからこそ、かなり高い共感度で涙がポロリと出てしまいます。そんな切ない結末でした。

【総じて]
・「ある工作員家族の物語」として、「ただそこにある」感じの映画です。
・パッと一回目を鑑賞した印象だと哲学的な何かを感じたわけでもなく、私自身の実生活に何ら影響を与えるものではありませんでした。笑 それでも、序盤から終盤まで様々な感情を揺さぶってくれる、小説をじっくり読んだ時のような満足感を与えてくれた作品でした。ありがとうございました。

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