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エターナル・サンシャインの3104Arataのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
3.4
<23年03月>
<感想:230322>
【マンネリ化した恋人たちに観てほしい!そんな気持ちになりました笑】
・2005年公開のアメリカのSF恋愛映画。

・平凡な主人公(男)ジョエルが、クレムという女性と出会い喧嘩し、2人ともども記憶除去手術を受ける。その手術を受ければ、2人の記憶の何もかもがなかったことになり、出会う前の生活に戻る。が、ジョエルは脳の中(世界)で彷徨い、消えゆく記憶と向きあう中で記憶を消すのをやめたいという想いが強くなっていく。果たして二人はどうなるか という大枠ストーリー。
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[お勧めのポイント]
・マンネリ化した(していたなら笑)恋人(相手)の大切さを思い出させてくれる
・時系列をいじることで「どういうこと?」と物語に惹きつけられる
・どんなに複雑な恋愛でも「Okey」というシンプルな言葉で良い!と教えてくれる
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【時系列をいじることで「どういうこと?」と物語に惹きつけられる】
・序盤からオープニングにかけて、混乱します。
・わかりやすく謎かけされている感じなので、逆に「…どういうこだろう」と推察する楽しみのある物語構成です。きちんとヒント(例:バレンタインデー)も散りばめられているので、後半で「気づけた!」「あぁ、気づけなかった」という楽しみもあります。
・物語を時系列に置きなおすとかなりシンプルで単調な話になるため、このような構成にしたと思われるのですが、その分、割としっかりと観ないと「意味不明…」で終わってしまいそうです💦


【マンネリ化した(していたなら笑)恋人(相手)の大切さを思い出させてくれる】
・時系列の置き換えがあったからこそ、「恋人の大切さ」をこちらに沸き立たせてくれる共感の積み上げがされた気がします。
・どんなに意見や考え方が合わなくても、大切な存在をそう簡単に捨てるべきでない、と物語で語られているという感じでしょうか。
・この映画では「記憶除去手術」という出来事があったからこそ、完全に2人が分かれる前に双方が「相手の大切さ」と今一度向き合えることができて次のアクションに踏み出せた。実世界ならもちろんそんな出来事は起こらないのです笑 が!そう出来事が起こらずとも、「万が一こういう状況になった時に、今、横にいてくれる存在って実はとても大切なのかも」って想像させてくれるんですよね。しかもそれは、夫婦関係というよりは恋人関係を持つ方に対して強く想像させてくれる気がしました。ドラスティックに言えば、法的な約束もない、ただの感情のつながりだけのつながりである「恋人関係」。ただの感情のつながりだけだからこそ、不安定になった時に、それぞれが感情を見直すことがとても大切で、その感情を見直すきっかけを与えてくれる映画な気がしました。

【どんなに複雑な恋愛でも「Okey」というシンプルな言葉で良い!と教えてくれる】・主人公ジョエルが「Okey」と一言。このシーン、とても好きでした。物語(時系列)も複雑怪奇、主人公たちの感情も複雑怪奇、脳の中の世界もSFのようなファンタジーのような不思議な世界。そんな混とんとした物語を「Okey」という一言が束ねてくれるんですよね笑

・現実世界でも人間関係は複雑怪奇で簡単にはうまくいかないもの。でも実は、にっこり笑って「Okey」と言えば、そんな難しいいとも簡単にほどけるんじゃない?と言われているような気になりました。

【総じて】
・久しぶりに「泣ける映画」で検索してひっかかった「エターナル・サンシャイン」。正直、全然泣けませんでした。笑 むしろ、中盤は難しくてラストの予想ばかりに気が行ってしまって感動はどこへやら。。。ただ、観終わった後は、すがすがしい気持ちに。
・2005年かぁ、あの頃(まだ若くてイロコイも盛んだったころ笑)に出会っておきたかった映画だなぁ、という想いもありつつ、今になって一度鑑賞できたことは良かったなと思います。ありがとうございました。

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