Morohashi

シンデレラマンのMorohashiのレビュー・感想・評価

シンデレラマン(2005年製作の映画)
5.0
シンデレラマン
どん底から返り咲いた実在のボクサー、ジェームズ・J・ブラドッグについての伝記映画。

内容のわりには音楽がお上品すぎて、盛り上がりに欠けた。
とはいえ、撮影がすごく上手で、興奮した!
ラッセル・クロウの映画の中では一番好きかもしれない。

この映画は、終始奥さんに共感していた。そりゃ心配だよなーって。
強敵に挑むときに、教会にみんなが集まって祈りを捧げている様子は圧巻。奥さんがこの教会の様子を見て、心を入れ替えたのはよくわかる。

「危ないからやめろ」と止めても「そもそも普通の仕事だって一定の危険があるわけだし、ボクシングもそういう感じなんだから、要は可能性の問題だろ?」っていう主張は、言われてみればちょっと納得しちゃうと思う。実際、お金がなければ今度は別の意味で危険があるわけだし。

ブラドッグは口では「食べていくためにボクシングをする」と言っていたけれど、結局のところボクシングがブラドッグにとっての唯一の自己表現の方法。
こういうものに出会えたことは、たとえ危険だったとしても、いいことだと思う。
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