フライ

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のフライのレビュー・感想・評価

4.3
西部劇を余り見た事が無い人には、3時間と言う長尺と、癖の強い内容でかなりハードルが高い作品だが、ハマったら抜けられなくなるセルジオ・レオーネ監督の、全てに於いて絶妙な組み合わせとストーリーは、間違い無く傑作と言える作品。
アメリカ南北戦争を舞台に、三人の男達が駆け引きを繰り返しながら、南軍が隠した20万ドルを奪う為、紆余曲折しながら展開して行く、馬鹿らしくシュールでかっこいい、最高に楽しめる作品。
スケールの大きさやリアルなシーン、かっこいい音楽とセリフ、最高の主演3人のキャスティングなど昔からとても好きな西部劇だが、中心3人の男に、善人、悪人、卑劣人と言う事前告知と設定、それに伴う展開に緊張感と面白さを感じた。序盤徹底した三人のキャラ説明的な展開と中盤から終盤への巧みな絡み、何よりラストの落ちが余りにもシュールで痺れさせてくれるのが素晴らしかった。
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