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最後の億萬長者のumihayatoのレビュー・感想・評価

最後の億萬長者(1934年製作の映画)
5.0
外国人観光客とカジノの収益で成り立っているはずだった小都市国家。
ニュースは国は繁栄してると嘘を流し続ける。
給料が払われず物々交換の世の中になり、デモとストライキする国民。
国の財政難を前に、前政権のせいにする演説を永遠と続ける首相。
国庫が底をついてもなお国の美化工事を続けようとする政府。
解決のために、大富豪のおじいちゃんと結婚させられる若い王女。
国民のために改革を宣言し、旧体制から狙われる大富豪。
ひょんなことから頭を打ち、おかしくなってしまい変な政策を連発する大富豪。

ここから先は小ネタの連発なので映画としてどうこうって感じでもなかったのですが
とにもかくにもその設定から風刺はビシビシ感じるわけで。
これが皮肉っぽくわらえたらいいんですが、この国の状況になんともリアルを感じてしまい。
あぁまだ「馬鹿だなぁ」と笑えてればよかったんだけど。
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