Melko

火垂るの墓のMelkoのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
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マークしてなかったジブリの名作をレビュー Part 5。

点数はつけられない。
こうゆうことがあったのだという事実を、しっかりと受け止めなければならないから。

子どもの頃は、とても怖くて救いもなくて、見れなかったのが、
大人になると、涙も出ず、ただ、まっすぐ画面と向き合い、ひと組の兄妹の壮絶な日々と一生を見る。最後までちゃんと見る。

親戚のおばさんが悪いと思っていた子どもの頃
いや、清太が身勝手で悪い、と思った高校生の頃
大人になると、どの家庭も余裕がなく、手を取り合うことができなかったのでは、生き抜くことの難しさを思い知らされる。

母親の遺体と一人で対面し
節子を励ますため鉄棒でグルグル回り
軍艦で出撃した父親を信じ続ける清太の姿、心が痛かった。

戦争を知る、体験した人々がわたしたちに残した手紙なのだと思う。
こんなことあってはならない。
これからの人々には、幸せに、恵まれて生きて欲しい、と。
Melko

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