マークしてなかったジブリの名作をレビュー Part 5。
点数はつけられない。
こうゆうことがあったのだという事実を、しっかりと受け止めなければならないから。
子どもの頃は、とても怖くて救いもなくて、見れなかったのが、
大人になると、涙も出ず、ただ、まっすぐ画面と向き合い、ひと組の兄妹の壮絶な日々と一生を見る。最後までちゃんと見る。
親戚のおばさんが悪いと思っていた子どもの頃
いや、清太が身勝手で悪い、と思った高校生の頃
大人になると、どの家庭も余裕がなく、手を取り合うことができなかったのでは、生き抜くことの難しさを思い知らされる。
母親の遺体と一人で対面し
節子を励ますため鉄棒でグルグル回り
軍艦で出撃した父親を信じ続ける清太の姿、心が痛かった。
戦争を知る、体験した人々がわたしたちに残した手紙なのだと思う。
こんなことあってはならない。
これからの人々には、幸せに、恵まれて生きて欲しい、と。