こぅ

ベティ・サイズモアのこぅのレビュー・感想・評価

ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)
3.3
久々2回目の鑑賞。

タツヤ発掘良品にも認定された【ウィッカーマン】のニール
・ラビュート監督の代表作で、【クライム・コメディ】。

本作で、【ゴールデングローブ賞 主演女優賞】を受賞した
レネー(31)の魅力が楽しめる、隠れた良作⁉︎

麻薬取引に手を出した中古車販売店オーナーである夫デル
(アーロン・エッカート)の殺害現場を目撃したベティ
(レネー・ゼルウィガー)は、ショックのあまり、現実と
夢(TVドラマ)の区別がつかなくなってしまい…。

ジャケ写然り、コメディだと気を抜いていると、、
序盤で、唯一の【グロ】が登場。一見相応しくないように思え
るが、物語展開上、主人公ベティに起こるトラブル(キャラ
造形)への説得力は抜群だ。

ベティが、ハマっている医療恋愛ドラマの世界が現存すると
完全に思い込んでいる為、周囲の者が困惑、迷惑する様が
面白い。

ケッサクは、半ば過ぎの慈善パーティーでの憧れのデイビッド
医師(グレッグ・キニア)とのご対面シークエンス。
ベティに困惑しながらも話合わせちゃう展開が可笑しい。

一方、殺害を目撃された口封じにベティを追う殺し屋、
冷静なチャーリー(モーガン・フリーマン)と短気過ぎる
ウェズリー(クリス・ロック)の掛け合いも良い。

モーガン(63)の佇まいが【ミリオンダラー・ベイビー】
に次いで⁉︎カッコ良い!と個人的に〜

テンポは早くも遅くも無く進み、ご都合主義でありながらも
纏まった脚本だが、広がりをみせず、終盤のベティが正気に
戻ってからの【失速感】も否めない。


クライマックスは、コメディとしては【辛口】で、、

チャーリーの語りと去り際の真摯な表情は良い。

この為、ハッピーエンドでありながらも少〜し哀しい余韻が
残る。
こぅ

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