このレビューはネタバレを含みます
普通のミュージカル映画だと思ってて反省…普通のラブストーリーだと思ってて反省…
おれの中で、思っていたのと全く違う方向に面白かった映画として、忘れられない作品になりました。
途中まで、ラスト15分くらいまではリズムが良くてテキトーな感じのラブコメディみたいな印象を抱いていました。
でもそこから先の展開は、180度おれの予想を裏切ったのです。結婚式が始まり、どこかで狂気スイッチが入ったのを感じました。
もはや純度100%のクレイジーストーリーなので、この映画がハートフルなラブロマンスとして通ってることに驚きを隠せませんw
賛否両論になるべきです!
ただ一方で、この映画の凄味がすこしだけ分かった気がするのです。
ラブロマンスなんてとっくに超越してるから。結婚式を舞台にしておきながら、徹底的にバカにしてます、超越してます。結婚ってなんだよ、バカらしくない?
ソフィとスカイのカップルがいきなり、結婚式なんて辞めて、2人でもっと広い世界を見に行こうぜ!ってなる。これが全てです。
そしてそれを皮切りに、バカらしく、同時に素晴らしい結婚式の幕開け!1/3のお父さんが何故かドナにプロポーズする!
周りの意味わからんコールに押されるようにドナは承諾www完全に勢い任せ!!
そして他の1/3のお父さんが突然ゲイだとカミングアウト!
「君は最初に愛した…そして最後に愛した女性なんだ…」言われても嬉しくない!www
おまけに残りの1/3のお父さんは初対面の相手と流れで結婚!THE・悪ノリ!
ふざけ過ぎなのです、いくらなんでも。泣ける映画みたいな触れ込みで売られてるのマジか!渾身のギャグを前にして、これでどうやって泣けと…笑うしかないでしょ。
勝者の歌(Winner takes it all)、あれがターニングポイントでした。あそこまでは勝者の物だった、結婚は。本当の愛は。
しかし、あそこを境にいざ結婚式が始まって分かること、それは、愛を前にしたら勝者も敗者も無いということです。
結婚なんて儀式に過ぎない。性別も年齢も経済力も関係ない。愛そのものを、自由に楽しめ!
アフロディーテの泉は、等しく人類みんなに降りかかるのです!www
エンドロール直前、舞台の上でドナたちが熱唱するシーンまで笑いが止まらなかったです。だってラリってるやん完全に…w
「もう一発いくか〜い」とか言っておばさん達のフラフラダンスにおじさん達が加わる地獄展開!最高!マンマミーア!