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リトル・ジョーのnanaaronのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

超久しぶりの劇場!

最初から最後まで音楽にセンスが無いのを除けば、展開的には凄くおもしろかったですw

ドラッグ問題を別視点かつダイレクトにきりとった怪作。

アリ・アスターとかダニー・ボイル監督の映画にもよくある感じ。

リトルジョーの効果として言及はされてないけど、花粉吸うとちょっとエロくなる所とか好きですw

あとは良くも悪くも同調・同化への贖い難い欲求も巧みに描かれてます。

人間ハッピーにならなきゃダメなんです。

ハッピーじゃないから、ベラはハッピーになってる人を見つけて感染したとか人が変わったとか騒ぎたててるだけ。

自分だってペットのワンチャン可愛がってたじゃないですか。ペット買った時、人格変わりませんでしたか?ペットを愛でているとき、オキシトシンどばどばだったでしょうにw

こういう人がいると、疑問の目が生まれる。誰を信じて誰を信じてはいけないのか、分からなくなる。アリスが見事にハマってますw

花粉によって人格が変わってしまうのも、ベラが妄想にとりつかれているのも事実なのに、「何が正しいの?」って行き詰まる。自分が理性的な判断をできないことに困惑してしまう。

満たされると正直になるし、寛容になる。アリスは子育てから解放され、代わりにリトルジョーを可愛がるようになる。ジョーは父親と田舎で暮らして愛情を受けれる。

アリスは無理やり"感染"させられたわけだけど、自分から感染するか迷う場面とかあったらもっと示唆に富んだかもしれないですね…更なる地獄だけどw

最後にリトルジョーが喋るのは仰天でしたねwww

まさに聞こえる人にしか聞こえない声w
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