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ケロッグ博士のHKのレビュー・感想・評価

ケロッグ博士(1994年製作の映画)
3.3
未見のアラン・パーカー(『フェーム』『エンゼル・ハート』)作品をアマプラで発見。
ブラック・コメディでかなりの怪作ですが、なんと実話ベースだそうです。

まず、ケロッグと言えばコーンフレーク。
私は子供時代に“シュガーポン” “コーンフロスト” “チョコワ”といったコーンフレークに散々お世話になり、オマケを集めるのも楽しみでした。
で、本作のケロッグ博士ことジョン・ハーベイ・ケロッグはそのコーンフレークの考案者でありケロッグ社の共同創始者、そして初代社長ウィル・キース・ケロッグの兄です。

本作では、そのケロッグ博士(兄)が創設して館長となった療養施設のさまざまな怪しい健康法と、それらに取り憑かれた人々の奇怪な療養風景が描かれます。
徹底した菜食主義(ヴィーガンの走り?)に極端な禁欲主義(夫婦でも繁殖目的以外のセックスは禁止)など、これ、どこまでが本当なんでしょうか?

ここまでくると、ケロッグ博士と患者は、もはやカルト宗教団体の教祖と信者の関係。
しかしまあ豪華で綺麗な映像に反して、お話はエロ・グロ下ネタのオンパレード。
お食事しながらの鑑賞には注意が必要です。

出演陣はとても豪華。
一見カーネル・サンダースのようなケロッグ博士が“レクター博士”ことアンソニー・ホプキンスだと気づくのにしばらくかかりました。
施設に入院する若い夫婦にマシュー・ブロドリック(『ウォー・ゲーム』『GODZILLA』)とブリジッド・フォンダ(『ジャッキー・ブラウン』『シンプル・プラン』)。
コーンフレーク会社を設立して儲けようとする青年にジョン・キューザック(『アイデンティティー』『マルコヴィッチの穴』)。
今にも死にそうな顔色の患者にララ・フリン・ボイル(『ツイン・ピークス』の“ドナ”) 他

ところで、偽ブランドのブタも食わないコーンフレークが出てきますが、個人的にはそこまで不味いコーンフレークの味というのが想像つきません。
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