タカシサトウ

オーシャンと十一人の仲間のタカシサトウのレビュー・感想・評価

オーシャンと十一人の仲間(1960年製作の映画)
3.4
[「オーシャンズ11」のオリジナル]

 ラストのオチは、ヘイズ・コードの規制の為に、ああいう形にせざるを得ないだろうが、それなりに区切りが付く。それより、シナトラ一家と言われる何人かの大スター達の姿を観れることが最大の魅力だと思う。

 「オーシャンズ11」のオリジナルであるけれども、印象が随分違った。こちらは、どちらかと言うと、仲間の人間関係を中心に描いているように思えた。ラストの影響もあるが、強盗の方はあっさりしている。 

 フランク・シナトラが出て来ると、どうしても、「ゴッドファーザー」の中で自分の役をマフィアに頼んで、貰おうとするエピソードが思い出されてしまうが、彼はなかなかの存在だ。

 そして、サム・ハーモンのディーン・マーチンの聞きほれるような歌声や、ジョシュ・ハワードのサミー・デイヴィス・ジュニアの歌まで聞けたのが嬉しかった。

 シナトラ一家のメンツを見るのにはいいかもしれない(2020.6.27)。