[「オーシャンズ11」のオリジナル]
ラストのオチは、ヘイズ・コードの規制の為に、ああいう形にせざるを得ないだろうが、それなりに区切りが付く。それより、シナトラ一家と言われる何人かの大スター達の姿を観れることが最大の魅力だと思う。
「オーシャンズ11」のオリジナルであるけれども、印象が随分違った。こちらは、どちらかと言うと、仲間の人間関係を中心に描いているように思えた。ラストの影響もあるが、強盗の方はあっさりしている。
フランク・シナトラが出て来ると、どうしても、「ゴッドファーザー」の中で自分の役をマフィアに頼んで、貰おうとするエピソードが思い出されてしまうが、彼はなかなかの存在だ。
そして、サム・ハーモンのディーン・マーチンの聞きほれるような歌声や、ジョシュ・ハワードのサミー・デイヴィス・ジュニアの歌まで聞けたのが嬉しかった。
シナトラ一家のメンツを見るのにはいいかもしれない(2020.6.27)。