Kou

ふしぎの国のアリスのKouのレビュー・感想・評価

ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)
3.4
制作年見てください。1951年。1 9 5 1。
日本では、日米安全保障条約が調印されたり、第1回目のNHK紅白歌合戦があった年。そんな昔にこのクオリティのアニメーション。ディズニー…あな恐ろしや。



内容はあるのかないのかわかりません。なんせ夢だし、夢オチだし。
ただ一つ言えるのは「今現在でも通用するセンスとキャラクターがこの世界の中にいる」ということ。
いつも急いでる白うさぎに、「首をはねろ!」が口癖のハートの女王に、恐怖の双子トゥイードルダムとトゥイードルディー(お前らに至っては名前から意味わからん)に、もう意味が分からない。でも好き。一体なんなんだこの映画は。



アリスの頭の中で起こるまさに(ふしぎな国の)出来事に終始置いてけぼりをくらわせれるも、それが嫌じゃないのが面白い。絵本の中にどっぷり入りこんでいく、というような感想が浮かぶのはこの作品だけでしょうね。



自由でクレイジーでクリエイティブ。好きな人には好きだし、嫌いな人は一周回って好きになる、そんな作品。まるで、もがけばもがくほど深みにはまっていく底なし沼のようでした。



(おまけ)
アリスが「バラを赤く塗ろう」をうたった後、ハートの女王の前にトランプ兵たちとこうべをたれるシーンが好き。でーん!って寝っ転ぶアリスがかわいいですよね。
(https://m.youtube.com/watch?v=YNl07Cfzl6U)



2019年7月下旬 26本目
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