さろ

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでのさろのレビュー・感想・評価

4.2
スカイフォール、スペクターと連続でサムメンデス監督作品を観たので、このまま一通り観たいと思い鑑賞。

内臓に来るしんどさがあるけど、個人的に大ヒット。めちゃめちゃよかった。自分の立場や年齢とも重ねて色々と考えさせられる。

1917みたいな作品を撮るだけあって、もともと長回しがすきな監督なのかな?撮り方や編集も全体的に好み。冒頭、劇場を後にするのに長い廊下をただ並んで歩いてくるエイプリルとフランクのカットで、直感的にすきな映画になる気がした。タイトルバックの入り方もよい。

エイプリルは人によって受け止め方が両極端になりそうな人物だけど、わたしは気持ちが痛いほどにわかって中盤からずっと締め付けられるようにしんどかった。フランクはどうしようもなく優しくて、まともで、鈍感で、残酷で、やりきれないほど切なかった。

1955年のこのしんどさ、今は少しは変わっているんだろうか。
さろ

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