編集ってロマンチック!!!という高まり。世界をどう捉えて、どう切り取って、どんな言葉に変えて、どんな風に繋げて、どう伝えるのか。作中のライターたちが独自の視点で綴る世界と、ウェスアンダーソン監督が細部まで丹念に描きこんだ作品世界の「編集」の力がメタに重なって、たまらなくときめいた。
自分自身が何に魅力を感じるのか、何に関心があるのか、自らの感性に心をすませて生きていこうという気持ちが湧いてくる。
取材される側の一人ひとりもめちゃくちゃ個性的かつ魅力的で(しかも豪華キャスト)、取材や執筆や編集の力で作品として形になる部分「以外」に潜む割り切れない何かも映像やセリフのなかには見え隠れしていた。
フレンチディスパッチ(誌面)の代わりにパンフレットを抱きしめて帰りたかったのに、売り切れだったのが残念!