囚人専用の輸送機「コン・エアー」にて巻き起こる事件と、それに立ち向かう一人の男の奮闘を描くアクション映画。
ジェリー・ブラッカイマー印のなんとも単純明快な娯楽作品。もちろん、この分かりやすさというのはいい意味で。ド派手なアクションに次ぐアクション、バトルに次ぐバトル、頭を空っぽにして楽しめる。全盛期のニコラス・ケイジ扮する主人公の男気がとにかくかっこいい。一度は道を踏み外すものの、愛する者のために奮闘する姿と更生したその姿勢に胸が熱くなること請け合い。久しぶりに見て、ラストで不覚にも涙してしまったのは個人的な話。なんでだろう、俺も歳をとったということかな。脇を固めるキャストもまたそれぞれいい味を出す。スティーヴ・ブシェミ扮する連続殺人犯ガーランド・グリーンの立ち位置がなんとも絶妙。クセ者役が似合うジョン・マルコヴィッチに、レイプ魔を演じるマチェーテ、じゃなくてダニー・トレホなどなど、キャラクターの色が濃くてそこも見ていておもしろかったり。
息抜きにはもってこいな内容。どーでもいいけど、主人公の奥さんめっちゃ美人、そりゃ頑張りたくもなるわ。
