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蛍火の杜へのhirogonのレビュー・感想・評価

蛍火の杜へ(2011年製作の映画)
4.0
今日は、台風接近で午後からJRが止まるので外出を控えて屋内鑑賞。
フォローしているすずさんオススメで、「夏目友人帳」の公開に併せてGYAOで無料配信中の本作見ました。44分ですからサクっと見れます。
GYAOの無料配信は、9/30で一旦終わりますが、10/23~10/29に再配信の予定。

これは切ない物語。
「夏目友人帳」の世界観と繋がってますね。同じ制作スタッフによる作品。

夏休みはおじいちゃんの家で過ごす小学生の女の子、蛍。

ある夏、森で迷子になっていた蛍は、狐の仮面を被った妖に逢う。
彼は”ギン”と名乗り、蛍を森の出口まで案内してくれる優しい妖だった。
但し、山神さまの術で、ギンは人の子に触れられると消えるという。
だから、二人は決してお互いに触れることはできない。
蛍がついそのことを忘れてギンに抱きつこうとする度に、容赦なく棒で頭を叩くところは笑いを誘います。

それから、毎日のように二人で遊ぶギンと蛍。
夏休みも終わり、蛍は来年の夏休みの再会を約束して去る。
その年以降、夏休みごとに逢うことが、二人の夏の過ごし方となります。


(以下、ネタバレ)
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狐の仮面の妖。
仮面に隠された素顔を見たいのは蛍も同じ。
仮面の下の顔は、イケメンの青年でした。
仮面は特別なものではなく、普通の仮面。
「仮面でも被らないと、妖怪に見えない」とギンは言う。そこには、ギンの過去が関連していた。

ギンは年をとらない。
蛍は小学生、中学生、高校生と成長していきます。
そして、出会った頃には見上げていた視線がいつしか近くなっていた。

蛍もギンも、いつしかお互いに触れたいという感情が、抑えきれなくなっていく。
しかし、別れの時が近づいていた。

山神の森での、妖怪たちの縁日に行くことにした二人。

ギンが蛍に想いを伝え蛍に面を被せる。
仮面越しのキスシーン。
そして、、、

森の妖怪たちはギンのことを大事に思っているシーンも好きです。

ラストは、切なくも少し笑顔にもなれました。いいお話でした。
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