ヘビメタおやじ

沈まぬ太陽のヘビメタおやじのレビュー・感想・評価

沈まぬ太陽(2009年製作の映画)
4.0
2197本目。原作は未読です。4年前に録画して、手を出せずにいました。見るに値する作品でした。前半の不当人事の部分は、見ているのが辛かったです。中心となる事故は、リアルタイムで知っているので、当時を鮮やかに思い出しました。主人公の恩地さんの組織に負けない力が、イデオロギーからではなく、個人を大切にする思いから出ている描き方がよいです。それが事故への対応によく表れていたところが素敵でした。組合員である私も、心から納得しました。かなり前の国営企業の話ですが、現在の日本も、正義が通らず、一部の妖怪のようなエゴイストたちがのさばっている状況は、全く変わっていないのではないかと暗澹とした思いになりました。今こそ、見返す必要があると思いました。役者の豪華さと演技の素晴らしさは、言うまでもありません。途中の休憩十分がフィルムでお知らせされ、カウントダウンされるのは面白かったです。