ヘビメタおやじ

決戦は日曜日のヘビメタおやじのレビュー・感想・評価

決戦は日曜日(2022年製作の映画)
3.0
2205本目。地方小選挙区の実態がデフォルメされて描かれています。まあ、実態はかなり近いのではないか、と思わせます。請われて立候補した議員娘がうんざりするのがわかるほど、グロテスクです。前半はそのグロテスクさがどっさり描かれます。後半は、これを変えたいと奮起した父の秘書と落選を目指しますが、という話です。しっかりした取材をしているようで、後援会との関係などがリアルです。政治・選挙のグロテスクさを広く知らせるという目的は達成していると思います。ただし、作品として見るともっと何とかなったのではないかと思います。まず、演技は素晴らしいのに、主役二人の描き込みが足りないので、共感が湧きにくいです。そして、ここまで戯画化したのならリアルに収めず、たとえ月並みでも最後はカタルシスを感じたかったです。