ヘビメタおやじ

アメリカン・ユートピアのヘビメタおやじのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.5
2204本目。名前だけはちらっと聞いていました。しかし、それほど興味を引かれませんでしたが、スカパーで放送されるので見てみました。もっと早くに見ておけばよかったです。みんなグレーの服を着ているので、なんか前衛的な、訳のわからないパフォーマンスだと思っていました。とんでもない勘違いでした。見入ってしまうような、コンサートでした。しっかり構成されたパフォーマンスが、逆にとんでもない躍動感を生んでいます。気難しげに見えるバーンさんの、気さくなMCもまさに上質なコンサートのものでした。色の無いステージだから、人のパフォーマンスが直接伝わってきます。バーンさんの、コンセプトの素晴らしさに驚きました。アメリカン・ユートピアという逆説的でありながら、希望も表している題名もいいです。歌詞は意味深く、難解なものが多いのですが、そこにも引き付けられました。声高に正論を叫ばないメッセージも心地よいです。トーキング・ヘッズには縁がなかったので、楽曲を知っていればもっと楽しめたと思いました。CDを入手するつもりです。