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ソドムの市のTSのレビュー・感想・評価

ソドムの市(1975年製作の映画)
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【映画界屈指の気狂い映画】採点不能
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監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ
製作国:イタリア
ジャンル:ポルノ
収録時間:119分
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わかってた。最初からヤバイとわかってて借りてますからそれ程衝撃的ではなかったですし、むしろ予想がえげつなすぎたのでまだマシだったと思えたくらい。それでもこの映画は映画界屈指の気狂い映画ですし、撮影終了したその日に監督が交通事故に遭い死亡するという曰く付きの映画でもあります。一体なぜにこんな映画を作ろうとしたのか。今作で描かれたネオナチが逆恨みをして監督を殺したという説があるくらいですから、この映画を作ってしまった代償は計り知れないでしょう。全裸は当たり前。乱交、スカトロ描写が蔓延するこの映画は問題作としてこれからも一部で語り継がれるでしょう。

連合国に降伏したイタリア。ファシストの残党たちは亡命政権としてイタリア社会共和国を北部に建国していた。ナチスの傀儡政権であるこの国家の上層部は、とある屋敷に町の男女を召集するのだが。。

イタリア社会共和国が二年間だけ存続したというのは史実だそうですが、この蛮行に関してはおおよそフィクションである模様。しかしながら、歴史的に権力者が権力を濫用し、このような蛮行を行なってきたことはたまにあったのではないでしょうか。今作は開始10分で男性のナニがモロに見えてしまう衝撃作であり、そこからはもう言葉では言い表せれないほどの蛮行のオンパレード。今作は一応二部構成でして、「変態地獄」と「血地獄」に分かれています。グロテスクな部分としては抑えめですがスカトロ描写がエグすぎる。いや、というか快楽を満たすために自ら性行為を行なったりそれを鑑賞することはまだ理解できますが、糞をダイニングで食しながら乱交するというのは到底考えれない行動です。これを見てからしばらく飯を食えない。昨日のことなのに、今日の昼食時に思い出してしまい吐き気がしました。

何がしたいのかわからない。狂気の沙汰。監督はあらゆる社会批判として今作を仕上げたようですが、それで殺害されたのならば元も子もない。俳優たちもよくこんな作品に出ることを躊躇しなかったものです。とんでもない作品。二度と見たくはない部類の作品ですが破壊力が凄いので一生忘れることはないでしょうね。というかこれ、死ぬまでに観たい〜 に掲載されてるのですか。びっくりしました。鑑賞される方は相当の覚悟を持ってみて下さい。スコアのつけようがないです。
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