70年代スペイン、フランコ独裁政権の時代、
サルバドールはレジスタンス活動をしていた。
反政府活動の資金源と称しては銀行強盗をくりかえし、武器を仕入れていた。
ある日、警察の待ち伏せにあい、逃走の挙句警察官を1人殺してしまう。
サルバドールは捕まるべき人間ではあったけど、死刑の判決がでるほどの罪ではなかったようだ。
不当な裁判だと弁護士や仲間がどうにか恩赦をと奮闘するけど…
死刑判決は不当かもしれないけど無実ではないサルバドールにちょっと違和感を感じてしまった。
この作品は死刑反対のプロパガンダをかがげている。
金環絞首刑ととても残酷な方法だけど、死刑は死刑。
それが安楽であっても残酷であっても。
現在のスペインは死刑はない。
でも、日本には存在する。
昨今の冤罪や誤認逮捕などを考えるととても怖い。
もしかしたら無罪な人かもしれない。
そんな事を考えてしまう作品でした。
そうそう、サルバドール役は『ラッシュ』のニキ・ラウダ役のダニエル・ブリュールでしたー。