めかぽしや

ミナリのめかぽしやのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
-
レーガン大統領って言ってるから
80年代ですね。
そのころの韓国って軍事政権の頃だから
生き難かったのでしょうね。

50エーカーの土地を手に入れた夫と
引っ越しに不満を抱えている妻。
両親の不仲を感じている長女と
心臓に病気を抱えている長男。
夫婦はひよこの雌雄判別の仕事をしながら
生活をしていきます。
近いご近所もなく、子供達の面倒見るために韓国からお婆ちゃんを呼び寄せるのですが
このお婆ちゃんは子供達に花札を教えるわ、
汚い言葉を使うわ、料理はあまりしないわ
でありゃりゃな感じで
長男はお婆ちゃんを始めは受け入れず
反発するのですが
お婆ちゃんは孫の心を掴んでいくのです。

ヘビを追い払うより目に見える所にいた方が注意ができるとか
生命力が強くお金持ちも貧乏な家でも
重宝されるセリ(ミナリ)を植えたりと
何気に活躍もします。


わたしはこの一家の話しと言うより
お婆ちゃんと孫の話しなんだろうな、
と思いました。
孫は元気だから大丈夫と見たりして。
そして後半孫の病気を引き受けた感じがしてなりません。
最後に起こる出来事だって
これがあったから家族はまた支えあって
行く事になったのでは?

しでかしお婆ちゃんが実は潤滑油なのかと…

すごくドラマチックではないし
淡々とした日常と
少しの刺激を描いているだけの作品ですが 
沁み渡りました。
良作。
めかぽしや

めかぽしや