めかぽしや

17歳の瞳に映る世界のめかぽしやのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
-
原題の
“Never Really Sometimes Always ”
の会話がされるシーンでオータムの
身の上に起こった事がいとも簡単に
想像できてしまい辛くなりました。

17歳のオータムは妊娠してしまい
住んでいるペンシルバニアでは
未成年は親の同意がなければ中絶できず
医者に行けば中絶は罪的なキリスト教原理主義の映像を観させられ里親制度のパンフを渡される。
バイト先ではあの気持ち悪い店長がいるし
(警察を呼んでもおかしくない)
家では父親は不機嫌な娘との距離をとり
母親は小さい兄弟のお世話にかかりきり。
唯一の友である従姉妹のスカイライナーの
助けてをかりて親の同意なく中絶できる
州まで長距離バスで移動する
ロードムービーでもあり
シスターフッド映画でもあります。

オータムは言葉少なく、無感情が多いなか
自分の妊娠したお腹を強く打ちつけるシーンには涙が出てきました。

移動先でも簡単に運ばず
時間もお金も予定していたよりかかって
しまいハラハラしますが
最後にようやく見られたオータムの笑顔に
癒されました。

結局、オータムが誰の子をどう言った状況で妊娠したかは描かれてない分
“Never Really Sometimes Always ”
のシーンが強烈に残るのです。
めかぽしや

めかぽしや