特に何が起こる訳でもなく
ただ、ただ静かな映画でした。
そして生き様をしっかり見ました。
定住する場所をあえて持たず
自らの意思でキャンピングカーで
職を探し移動する現代のノマドたち。
皆さん高齢者で年金だけでは生活
できないので短期のアルバイトを
して暮らしています。
必須条件は駐車場があること。
繁忙期が終わると次の職を求めて
それぞれ散っていきます。
ファーンとデイブ以外は実在のノマドたちでこの人たちの顔がいい!
生き様、考え方が滲み出ています。
環境は厳しいし、病気を抱えている人もいます。
でも力強いんです。
ファーン役のフランシス・マクドーマンド
の佇まいがとても良かった。
父親の大切にしていたお皿を持ち歩き、
家族の写真を見たり、
時には一緒に、時には1人に。
スマホのおかげで少しの繋がり。
終わりのない旅人もいれば
終着地を見つける人もいる。
ファーンはどちらを選ぶのか。
ノマドで白人以外の人を見かけなかったのはまだ選べる生活だからなのかな。
日本もこの先ずっと働き続けないと
生活できないだろうから
少し先の未来を見ているようでした。