ベべべっち

痛みのベべべっちのレビュー・感想・評価

痛み(2011年製作の映画)
4.2
クォン・サンウに泣きの演技をさせない監督

事故の後遺症で痛みを感じないという無痛症になってしまった男と、少し血が出ただけでも大惨事になってしまう血友病の女の物語。

冒頭からマ・ドンソクにひたすらビンタされまくるクォン・サンウ。
あらすじを知らずに鑑賞してたら衝撃の幕開け間違いなしレベル。

でも、痛みを感じないのは物理的にだけ。
心は最初から最後までずっと痛みの悲鳴をあげていたのがひしひしと伝わってきて、とにかく切ないラブストーリーだった。

ストーリーの展開的にはやっぱりそうか…韓国映画らしいな…っていう気持ちだったけど、個人的には好きな作品。

今作のクォン・サンウは終始、覇気がなくて悲しそうな表情をしているのだけど、涙は出ない。
こういう切ない系のラブストーリーでクォン・サンウの涙に頼らない監督の演出は良かったと思う。
ヒロイン役のチョン・リョウォンは髪型のせいなのか演技のせいなのか、シーンによってはめちゃくちゃ可愛いかったりそうでもなかったり。総合的には魅力的でした。


P.S. 今作のマ・ドンソク

役柄…借金の取り立て屋
体格…もっとリトルマブリー
度胸…ナイフ1本にビビる
腕力…1人でトラックを押せない
結論…マブリーとは呼べない