TS

アルカトラズからの脱出のTSのレビュー・感想・評価

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)
3.9
【脱出不可能の監獄】82点
ーーーーーーーーーー
監督:ドン・シーゲル
製作国:アメリカ
ジャンル:サスペンス
収録時間:108分
ーーーーーーーーーー
立て続けに舞台がアルカトラズの映画をmarkしてますが、これも良作でありました。先日markした『ザ・ロック』はアルカトラズ島を舞台としたフィクションアクション映画でしたが、こちらは実在した囚人フランク・モリスの脱獄劇を描いた実話です。脱獄不可能と言われた監獄アルカトラズからどうやって逃げ切れたのか?彼の脱獄後、アルカトラズ島の脆弱さが露呈して監獄は閉鎖されたくらいですから、モリスが与えた衝撃は大きいでしょう。

このモリスを演じるのは安定のイーストウッド。それ程極悪人には見えなくて、看守とはそれなりの信頼関係を築けている模様で、囚人に本を配る役を任されたりしています。しかし、脱獄する野心は常に持っており、コツコツと突破口を開いていきます。彼に協力する囚人も数名おり、看守にばれずに任務を遂行していきます。モリスが作った人形の顔は有名であり、その人形の顔が映りながらエンドロールが流れるシーンは印象的でありました。

アルカトラズ島からの脱出はかなり困難であり、徹底した監視体制に加えて荒波が目立つ海域に存在する島であるため、仮に収容所を出れたとしても今度は海を渡るのが命懸け。その荒波に耐えうる筏なんて囚人という立場で到底作れるはずもなく、脱獄する気すら失せてしまいます。

ただ、監獄とはいえやはり妙に魅力がある。だから観光地化もされてますし、映画の舞台にもなりやすい。イーストウッドの名演もあり、極めて完成度の高い映画であると思いました。
TS

TS