Kou

ミッション:インポッシブル2のKouのレビュー・感想・評価

4.0
『M:I』シリーズ第2作目。



〈あらすじ〉
感染後20時間で死亡する『キメラウイルス』と、
その治療薬である『ベレロフォン』が、
元IMFのショーン・アンブローズに奪われてしまう。
イーサンはショーンの元恋人であり泥棒の
ナイア・ホールと共に、ウイルス奪還に挑むが──



今作からこのシリーズがここまでの人気になったといっても過言ではない。

まず特筆すべきはオープニング。
例えば、前作での始まりは
『他人の変装をしたイーサン』だが、
今作は『“イーサン”の変装をしたショーン』



「おっ、捻りを入れてきたな」と思わせてからの、
本物のイーサンのロッククライミング。
(スタントマンなし)
そしていつもの文言、からのあのテーマ曲。
完璧ですよね、
視聴者の惹きつけ方をよく分かってます。



また、監督をジョン・ ウーに一新。
それによりアクションに色濃く良い変化が出た。
調べてみるとこの監督。特徴的でかなり面白い。
“かっこよく、とにかくかっこよく”
キャラクターを魅せてくれる。



具体的には、
『2丁拳銃・回転撃ち』
『スローモーション』
『同時に拳銃を向け合う』
(メキシカン・スタンドオフ)など。



イーサンの回転撃ち・2丁拳銃は見惚れるほどスタイリッシュ。爽やかなキャラとマッチしている。
かと思えば、ラストの肉弾戦では、砂にまみれながらの男臭く重みある殴り合い。
この対比が本作の魅力で、正反対のイメージを1つの作品に上手く納めている。



スパイ映画でありながら、本格的な肉弾・銃撃戦の両方を楽しめる。それでいてクスッと笑えるシーンもより多く。
かといって前作の作風やキャラクターを壊さず上手く活かしている。映画の続編としてはまさにトップクラスの映画だなと。

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『M:I2』といえばこんな逸話が。
元IMFであり敵のショーン・アンブローズ役の
『ダグレイ・スコット』は
トム・クルーズのバイクスタントを見て感化され、
自分でもスタントマンなしで撮影に臨んだそう。

その結果見事なライディング・シーンとなったが、
重傷を負ってしまい、
次作の出演が決まっていた『X-MEN』
(しかもウルヴァリン役)の
撮影に回復が間に合わなかった
という逸話があるそう。



『普通にかわいそう』
Kou

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