広島カップ

フローズン・リバーの広島カップのレビュー・感想・評価

フローズン・リバー(2008年製作の映画)
3.1
冬の凍てつく空気の中、完全結氷しているのはアメリカとカナダの国境を流れるセントローレンス川。

生活に困りカナダからアメリカへ密入国者を運ぶ仕事をする二人。
車のトランクにその者を忍ばせて正に薄氷を踏む思いで夜の闇に紛れるように凍てついた川を渡る。

全編を通して寒く辛く暗い雰囲気が覆う作調ですが、本作のポイントはその二人が子持の女性という点。
男なんか頼りにしていられないとばかりに二人の行動に母性を匂わせているのが特徴的です。
女性監督ならではの一本、寒気の凛とした中にも母親の存在感を混ぜてきています。
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