広島カップ

香港発活劇エクスプレス 大福星の広島カップのレビュー・感想・評価

3.0
本作の"活劇"の舞台は日本から香港へ、そして最後に再び日本へと移ります。
チェンとピョウが暴れるのは日本で、監督兼主演のキンポーは香港で登場し日本にやって来て三人揃って暴れます。

香港で暴れないキンポーが泥棒達を集めていくシーンには見るべきアクションもなく、笑いもいつもの香港風味のベタな味わいで笑えない人は全く笑えない。盛り上がるシーンも少ないので集められた泥棒四人の顔が「誰かに似てんなぁ」と我がボケ頭をフル回転させつつ観ていました。
「そうだ!勝村政信、濱田岳、高田文夫、阿藤海が四人それぞれに50%くらい入っている!」(観た人しか笑えない!)、と連想ゲームを楽しみました。

日本が舞台の前半と後半は期待通りのアクションの連続。
忍者対カンフーがあったり、富士急ハイランドの大観覧車にてんとう虫のようにチェンとピョウが身軽によじ登って行って清々しい富士山が拝めたり、日本のチープなお化け屋敷でお化けに混じった悪党達と一戦交えたり、アラ懐かしや!ボディビル界の百恵ちゃんと呼ばれた西脇美智子の今の時代から見ると結構貧弱な筋肉を拝めたり、日本人としては見所が盛り沢山の作品でした。

吹き替え版で観たので得したと思ったのが、香港警察の年配のお偉いさんの吹き替えをやっていたのが熊倉一雄だったこと。
彼の声は香港映画にジャストフィット!でした。
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